11月1日は「点字の日」(日本点字制定記念日)です。1890年11月1日、点字選定委員会で「石川倉次の案」が採用され、日本点字が決定された日を記念して制定されました。

 全国の盲学校では、この日を「点字の日」として記念行事を行うとともに、点字学習を行ってきました。本校でも11月1日までの一週間を「点字週間」として、短縮授業の7校時(30分)を全校で点字学習に取り組んでいます。

 点字を使用している生徒は、五十音を速く正確に書く「五十音書き」や、点字の文章を書き写す「写し書き」(転写)、読み上げられた文章を点字で書く「聞き書き」(聴写)の練習に取り組んできました。2年に1度、この日に「点字競技会」が行われ、「五十音書き」、「転写」、「聴写」を種目に全国の盲学校の生徒が参加して点字力向上に努めています。ちなみに、今年は点字競技会は行われない年でした。

 見えにくさがあっても、ふだん点字を使用していない生徒も、それぞれの段階に応じて点字力向上を目指して点字学習が行われています。

 今年の点字記念式は、11月1日の5校時のはじめに体育館にて開催され、校長先生から、校長先生自身の点字との出会い、そしてルイ・ブライユから続く日本点字制定までの歩み、視覚障がい者の文字としての点字の意義についてお話がありました。その後、それぞれのグループに分かれ、点字競技会に向けた模擬競技や点字週間で学んだ点字のまとめ等を行いました。