R3年6月17日(木)ユーアイふくいにおいて、県内の養護教諭(初任者とスキルアップ研修対象の計20名)にむけての研修を行いました。『見えにくさのある児童生徒への理解と支援』ということで、本校教諭が視覚障がいについての概要や「見えにくさ」のある方への支援など、写真や図、参加者の疑似体験をまじえながら講義をしました。

見えにくさ体験では、まず参加者がそれぞれビニール袋を目にあてて、視界がぼやけた状態で、近くや遠くのもの・文字・色のコントラストなどについて見え方、見えにくさを体験しました。さらにシールを貼ったビニール袋を目に当て中心が見えづらい「中心暗点」の状態や、視野狭窄メガネを用いて視野がかなり狭くなった状態を体験しました。体験を終えた参加者からは「見ようとするものを探すのに時間がかかる!」「こんなに見えづらいとは!」「お便りを作るときに気をつけたい」などの感想が聞かれました。

まとめとして「弱視の方の見え方は一人ひとり違うので、視力値だけでなく視野や明るさへの反応、目の使い方などを観察し、どのような配慮が必要かを知ってほしい」こと、「視覚に関する相談機関として盲学校をどんどん活用してほしい」こと、また「iPadやスマホを見続けることで疲れることも多いので、目を休ませることも必要である」などのポイントをお伝えしました。