11月1日は点字の日です。これは1890年(明治23年)に現在使用されている日本点字が決定されたことに由来します。

 現在、広く用いられている点字は、1825年にフランスのルイ・ブライユによって開発された6点式点字です。このブライユ式点字がパリ盲学校において正式に採用されたのが1854年でした。それがわが国にも伝わり、1890年11月1日、石川倉次が考案した案が日本点字として東京盲唖学校で採用されることになり、全国に広がっていきました。

 本校ではこれを記念して、11月1日かこれに近い平日に点字記念式を開催し、先人の功績に感謝するとともに、点字についての理解を深める機会としています。11月1日までの前1週間を点字週間として設定し、毎日30分間の時間を点字学習や2年に1回開催される点字競技会(正式には全国盲学生点字競技大会。今回で第44回を迎えます)へ向けた練習に充てています。

 点字競技会は、全国で同時刻に一斉に開催され、①2分間の50音書き、②2分間の転写(点字文章の書き写し)、③2分間の聴写(読み上げられた文章の書きとり)の3種目で行われます。本校からは普段から学習に点字を使用している中学部1年生1名、高等部普通科2年生1名の2名が参加しました。