福井県立盲学校

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福井グランドソフトボールクラブ

5月18日(日)体育大会の興奮も冷めやらぬ中、石川県金沢市で行われたグランドソフトボール大会に参加しました。この大会は全国障害者スポーツ大会(障害者国体)の予選を兼ねており、石川、富山、長野、新潟、そして福井の5県から代表チームが参加しました。出場選手は本校の生徒と卒業生、教員、そして光道園からの総勢18名です。試合当日は前日に引き続き青空の一日でした。

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集合写真

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投球前の緊張感

選手は朝6時に福井駅に集合。そこからバスに乗り込み、会場の金沢テクノパーク運動広場には8時前に到着しました。到着後すぐにユニフォームに着替えてウォーミングアップ開始。体育大会の疲れも忘れ、みんな大きな声をかけあいながら連携を確認していました。

初戦の相手は石川県チーム。本校の選手は中学部と普通科の生徒が半分以上を占めますが、相手チームの年齢層はちょっと高めです。トスの結果、福井県チームは後攻めをとりました。

1回の表には石川県チームに1点を先制されましたが、裏の攻撃で先頭打者がヒットで出塁した後、2番打者のタイムリーヒットによりすぐに同点に追いつきました。しかし2回以降は緊張や疲れのためか相手に攻め込まれる場面が多くなり、結局2対12の4回コールドで残念ながら初戦敗退してしまいました。

これからも平成30年に福井県で開催される障害者スポーツ大会に向けて練習を積み重ねていきます。皆さんの応援をよろしくお願いします。

グランドソフトボールとは

平成30年に福井県で開催される障害者国体「福井しあわせ元気大会」に向けて、本校生徒や卒業生、光道園の方々とグランドソフトボール(全盲野球)チームが結成されました。

グランドソフトボールを御存じない方のためにルールの一部を紹介します。

グランドソフトボールは視覚障害者がプレイできる野球です。ソフトボールと言っても使用球はハンドボールに似たようなボールです。しかし中に鈴などは入っていませんので音は全く出ません。1チーム10人制で、通常の野球より1人多いです。全盲選手が4人以上、残りの選手は弱視選手です。

全盲選手とはアイシェード(真っ黒なゴーグル)をして見えない状態にした選手のことを言います。ですから見える人や見えにくい人でもアイシェードをすることで全盲選手としてプレーすることも可能です。ピッチャーは全盲選手です。キャッチャーは手を叩くことによってピッチャーにストライクゾーンを伝えます。言葉での指示はできません。

走塁も、全盲選手には各塁近くにいるランナーコーチが手を叩き塁の方向を教えます。また全盲選手がぶつかったりするのを避けるため走塁用ベースと守備用ベースの2つがあります。守備では全盲選手がボールが動いている間に捕球すれば、ゴロであってもフライアウトと同じになります。このため外野にゴロが転がっても全盲選手が捕球すれば、併殺になることもあります。

マウンドの半径1.5m以内を試合停止圏といいます。ここに送球されたときは試合停止となります。全盲選手がボールを持ったまま、どこに投げていいかわからず、その間に走者が走り放題になることを避けるためのルールです。そしてこの競技は音が頼りですから、特に全盲選手が打席に立ったときは、絶対にベンチから大きな声を出してはいけません。

この他にもいろいろなルールがあり、とても奥深く知力と体力を使うスポーツです。

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