専攻科理療科
- 専攻科理療科は、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師を目指す職業教育課程です。
- 視覚障害を持ち、高卒以上であれば、どなたにも受験資格があります。詳しくは「理療科に入学を希望される方へ」を御覧いただくか、本校の入学案内のページへどうぞ。
- 修業年限は3年です。
- 専攻科理療科を卒業すると、あん摩マッサージ指圧師国家試験、はり師国家試験、きゅう師国家試験の受験資格が与えられます。
- 卒業して国家資格取得の後は、(施術所)開業や(リハビリ関係の)病院勤務などへの就職が可能です。現在も、これらの職域には本校卒業生が数多く働いています。
教育課程
以下は、専攻科理療科で学習する教科・科目の一覧(教育課程)です。
リンクになっている科目ではその概要がご覧いただけます。
教科 | 大科目(または領域) | 小科目 | |
基礎科目 | 科学的思考の基盤 | 情報 | |
保健体育概論 | |||
人間と社会 | 社会福祉 | ||
理療 | 専門基礎科目 | 医療と社会 | 医療概論 |
人体の構造と機能 | 解剖学 | ||
生理学 | |||
疾病の成り立ちと予防 | 衛生・公衆衛生学 | ||
病理学概論 | |||
生活と疾病 | 臨床医学総論 | ||
臨床医学各論 | |||
リハビリテーション医学 | |||
専門科目 | 基礎理療学 | 理療理論 | |
経絡経穴概論 | |||
東洋医学概論 | |||
臨床理療学 | 理療運動学 | ||
理療応用論 | |||
理療臨床論 | |||
地域理療と理療経営 | 理療社会学 | ||
実技 | 理療基礎実習 | ||
理療臨床実習 | |||
総合領域 | 課題研究 |
教科・科目の概要
ここでは、専攻科理療科で学習する教科・科目の概要を紹介します。
- 基礎的内容として、「科学的思考の基盤」、「人間と社会」のそれぞれの領域から、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師になるための基礎的教養科目として「情報」、「保健体育概論」、「社会福祉」を開講しています。
- 理療教科は、多くの医療従事者とほぼ同様な知識について学習する専門基礎科目と、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師となるための専門科目、そして、実技科目に分けられています。
- 1年生の3月、2年・3年生の10月には、県内の村部を訪れて、その地域のお年寄りを対象とした臨床実習も行われています。
教科 | 理療 | 大科目 | 医療と社会 | ||
科目 | 医療概論 | 履修学年 | 3年次 | 単位数 | 2単位 |
目標 | 医学、医療及びあん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅうの歴史、医療制度と関係法規に関する基礎的な知識を習得させるとともに、あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅうに従事する者の倫理について理解させ、施術者として必要な能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)医学、医療及び保健理療の歴史 (2)医療制度の現状と課題 (3)保健理療の現状と課題 (4)あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅう従事者の倫理 (5)あん摩マッサージ指圧師,はり師,きゅう師等に関する法律 (6)関係法規の概要 |
教科 | 理療 | 大科目 | 人体の構造と機能 | ||
科目 | 解剖学 | 履修学年 | 1年次 | 単位数 | 6単位 |
目標 | あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅうに必要な人体諸器官の形態と構造について理解させ、これを施術に応用する能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)解剖学の基礎 ア 人体の構成 イ 細胞 ウ 組織 エ 器官と器官系 (2)人体の系統別構造・機能及び生体の観察 ア 運動器系 イ 消化器系 ウ 呼吸器系 エ 泌尿・生殖器系 オ 内分泌と代謝 カ 循環器系 キ 神経系 ク 感覚器系 |
教科 | 理療 | 大科目 | 人体の構造と機能 | ||
科目 | 生理学 | 履修学年 | 1年次 | 単位数 | 6単位 |
目標 | あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅうに必要な人体諸器官の機能について理解させ、これを施術に応用する能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)生理学の基礎 ア 人体の構成 イ 細胞 ウ 組織 エ 器官と器官系 (2)人体の系統別機能の理解 ア 運動器系 イ 消化器系 ウ 呼吸器系 エ 泌尿・生殖器系 オ 内分泌と代謝 カ 循環器系 キ 神経系 ク 感覚器系 (3) 生体機能の協調 ア 身体の運動 イ 全身的協調 ウ 生体の防御機構 |
教科 | 理療 | 大科目 | 疾病の成り立ちと予防 | ||
科目 | 衛生・公衆衛生学 | 履修学年 | 1年次 | 単位数 | 2単位 |
目標 | あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅうに必要な健康の保持、予防に関する基礎的な知識を習得させ、これを施術に応用する能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)衛生・公衆衛生の概要 (2)健康の保持増進と生活 (3)生活環境と公害 (4)産業衛生、精神衛生及び母子衛生 (5)生活習慣病及び感染症対策 (6)消毒 (7)疫学 (8)衛生統計 |
教科 | 理療 | 大科目 | 疾病の成り立ちと予防 | ||
科目 | 病理学概論 | 履修学年 | 2年次 | 単位数 | 2単位 |
目標 | あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅうに必要な疾病の成り立ちに関する基礎的な知識を習得させ、これを施術に応用する能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)疾病の一般 ア 疾病の概念 イ 疾病の分類 ウ 疾病と症状 エ 疾病の経過、予後及び転帰 (2)疾病の原因 ア 病因の意義 イ 病因の分類 ウ 加齢と老化 (3)各病変の大要 ア 循環障害 イ 退行性病変 ウ 進行性病変 エ 炎症 オ 腫瘍 カ 免疫の異常とアレルギー |
教科 | 理療 | 大科目 | 生活と疾病 | ||
科目 | 臨床医学総論 | 履修学年 | 2年次 | 単位数 | 3単位 |
目標 | 臨床医学に関する基礎的な知識を習得させるとともに、疾病と日常生活とのかかわりを理解させ、施術を適切に行う能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)診察法 ア 診断の意義 イ 診察法の基礎 ウ 検査法 (2)主な症状の診察法 ア 頭痛 イ 肩こり、肩関節痛 ウ 頸肩腕痛 エ 腰痛 オ 腰下肢痛 カ 膝痛 キ 高血圧と低血圧 ク その他の症状 (3)治療法 ア 治療法の基礎 イ 治療法の実際 (4)臨床心理 ア 臨床心理の一般 イ 心理療法の概要 |
教科 | 理療 | 大科目 | 生活と疾病 | ||
科目 | 臨床医学各論 | 履修学年 | 2年次 | 単位数 | 5単位 |
目標 | 臨床医学に関する基礎的な知識を習得させるとともに、疾病と日常生活とのかかわりを理解させ、施術を適切に行う能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)系統別疾患 ア 感染症 イ 消化器疾患 ウ 呼吸器疾患 エ 泌尿・生殖器疾患 オ 内分泌・代謝疾患及びビタミン欠乏症 カ 運動器疾患 キ 血液・循環器疾患 ク 神経系疾患 ケ その他の疾患 |
教科 | 理療 | 大科目 | 生活と疾病 | ||
科目 | リハビリテーション医学 | 履修学年 | 3年次 | 単位数 | 2単位 |
目標 | リハビリテーションに関する基礎的な知識を習得させるとともに、疾病と日常生活とのかかわりを理解させ、施術を適切に行う能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)リハビリテーションの一般 ア リハビリテーションの概念と歴史 イ 医学的リハビリテーションとリハビリテーション医学 ウ 診察、評価、治療計画と記録 エ 運動学の基礎 (2)主な疾患のリハビリテーション ア 片麻痺 イ 脳性麻痺 ウ 脊髄損傷 エ 関節リウマチ オ 整形外科疾患 |
教科 | 理療 | 大科目 | 基礎理療学 | ||
科目 | 理療理論 | 履修学年 | 3年次 | 単位数 | 4単位 |
目標 | あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅう施術の意義及び治効理論について理解させ、施術を効果的に行う能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅう施術の概要 ア あん摩 イ マッサージ ウ 指圧 エ はり オ きゅう カ 理療の臨床応用 (2)あん摩・マッサージ・指圧施術の治効理論と関連学説 ア 刺激の伝達 イ 身体組織・器官への影響 ウ 生体反応と治効メカニズム エ 関連学説 |
教科 | 理療 | 大科目 | 基礎理療学 | ||
科目 | 東洋医学概論 | 履修学年 | 2年次 | 単位数 | 4単位 |
目標 | 東洋医学の概念、疾病観、治療法、経絡経穴とその意義について理解させ、施術を効果的に行う能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)東洋医学の基礎 ア 東洋医学の意義と特色 イ 陰陽五行論 ウ 臓腑経絡論 エ 気血、営衛、津液 オ 病因 カ 証 (2)東洋医学の診断と治療 ア 診断 イ 治療 |
教科 | 理療 | 大科目 | 基礎理療学 | ||
科目 | 経絡経穴概論 | 履修学年 | 1年次 2年次 | 単位数 | 4単位 |
目標 | 経絡経穴とその意義について理解させ、施術を効果的に行う能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)経絡と経穴 ア 臓腑経絡とその流注 イ 経穴 ウ その他の特定穴 (2) 経絡、経穴と現代医学 ア 経絡、経穴の現代医学的研究 イ 関連する反応点、反応帯 |
教科 | 理療 | 大科目 | 臨床理療学 | ||
科目 | 理療運動学 | 履修学年 | 2年次 | 単位数 | 2単位 |
目標 | 人体の運動機能について解剖学的知識と併せて理解させ、これを施術に応用する能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)運動学の基礎 ア 力学の基礎 イ 関節の運動 ウ 姿勢 (2)四肢と体幹の運動 ア 脊柱の運動 イ 上肢の運動 ウ 下肢の運動 (3)正常歩行と歩行の異常 ア 正常歩行 イ 小児の歩行 ウ 異常歩行 (4)運動と神経機構 ア 運動の反射性調節 イ 随意運動 ウ 運動の制御 |
教科 | 理療 | 大科目 | 臨床理療学 | ||
科目 | 理療応用論 | 履修学年 | 2年次 3年次 | 単位数 | 5単位 |
目標 | あん摩・マッサージ・指圧施術を行う上で必要な理学検査と評価、各種物理療法、救急処置を適切に行う能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)緊急時の対応 ア バイタルサインとその意義 イ ABC処置 (2)徒手による理学的検査と評価 ア 臨床記録の実際 イ 反射検査法 ウ 徒手筋力検査法 エ 関節可動域の測定 オ 各種理学検査法 (4)物理療法の概要と実際 ア 温熱療法 イ 光線療法 ウ 水治療法 エ 牽引療法 オ その他の物理療法 |
教科 | 理療 | 大科目 | 臨床理療学 | ||
科目 | 理療臨床論 | 履修学年 | 3年次 | 単位数 | 3単位 |
目標 | 診察に基づいて、あん摩・マッサージ・指圧施術の適否を判断し、施術を適切に行う能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)臨床理療の基礎 (2)東洋医学における診断、治療の原則 (3)健康とあん摩・マッサージ・指圧施術 (4)主な症状のあん摩・マッサージ・指圧施術 (5)主な疾患のあん摩・マッサージ・指圧施術 (6)高齢者に対するあん摩・マッサージ・指圧施術 (7)スポーツ領域におけるあん摩・マッサージ・指圧施術 (8)産業衛生におけるあん摩・マッサージ・指圧施術 |
教科 | 理療 | 大科目 | 地域理療と理療経営 | ||
科目 | 理療社会学 | 履修学年 | 3年次 | 単位数 | 2単位 |
目標 | 現代社会におけるあん摩・マッサージ・指圧の役割及び高齢社会における医療と福祉の在り方を理解させるとともに、理療経営の実際的な知識を習得させる。 | ||||
内容 |
(1)理療と社会 ア あん摩・マッサージ・指圧の業務と開業 イ あん摩・マッサージ・指圧と医療・福祉制度 ウ 諸外国における徒手による施術 (2)高齢社会の現状と課題 ア 高齢社会の現状と課題への対応 イ 高齢者介護と社会保障制度 (3)あん摩・マッサージ・指圧と経営 ア 経営の一般 イ 施術所の設置と運営 ウ 経営の管理と経営分析 |
教科 | 理療 | 大科目 | 理療実技 | ||
科目 | 理療基礎実習 | 履修学年 | 1年次 2年次 | 単位数 | 9単位 |
目標 | あん摩・マッサージ・指圧に関する実際的な知識と基礎的な技術を習得させ、施術を適切かつ効果的に行う能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)あん摩・マッサージ・指圧施術への導入 ア 施術室の管理と清潔保持の実際 イ 施術上の注意 (2)あん摩・マッサージ・指圧基礎実技実習 ア あん摩の基本手技と身体各部の施術 イ マッサージの基本手技と身体各部の施術 ウ 指圧の基本手技と身体各部の施術 (3)あん摩・マッサージ・指圧応用実技実習 ア 評価と理学的検査の実際 イ 運動療法の応用 ウ 物理療法の応用 (4)あん摩・マッサージ・指圧総合実技実習 ア 総合実技の基礎 イ 主要症状・疾患に対する総合実技実習 |
教科 | 理療 | 大科目 | 理療実技 | ||
科目 | 理療臨床実習 | 履修学年 | 3年次 | 単位数 | 14単位 |
目標 | あん摩・マッサージ・指圧に関する知識と技術を総合的に習得させ、施術を適切かつ効果的に行う能力と態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)校内実習 ア 施術者と施術対象 イ 施術の実際 ウ 資料の整理と症例検討 (2)校外実習 ア 校外実習の目的 イ 校外実習の実際 ウ 経営の実際 |
教科 | 理療 | 大科目 | 総合領域 | ||
科目 | 課題研究 | 履修学年 | 3年次 | 単位数 | 2単位 |
目標 | 保健理療に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の深化、総合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる。 | ||||
内容 |
(1)調査、研究、実験 (2)職業資格の取得 |