視機能を測定するにはいろいろな測定器具と方法があります。

測定器具

1テラーアキュイティカード
2もりざねドットカード
3絵視標
4ランドルト環字ひとつ字ひとつ視標

➀TAC (タック:Teller Acuity Card)  

幼児や肢体不自由児など指さしなどが難しいお子さんに使用します。縞模様に目がいく「反射」を利用した測定法です。

②森実(もりざね)ドットカード 

 動物の目(ドット)の大きさや位置を見ることによって視力の測定をします。写真は「くま」の目の位置を答えてもらっています。

③絵視標

視標に黒の絵(チョウ・とり・さかな・イヌ)が書いてあり、その名前をたずねたり、見本あわせをしたりして視力を測定します。

④ランドルト環単独視標

一般的な視力測定法です。ランドルト環が並んでいる「字詰まり視標」ではなく、注目させやすい「字ひとつ視標」を用います。

測定法   

●近距離視力測定    

TAC、森実ドットカード、近距離用ランドルト環

●遠距離視力測定   

絵視標、遠距離用ランドルト環

●MNREAD(読書速度検査)

単語や文章を読む速さや読み誤りの数から、臨界文字サイズなどの測定をします。この結果を次年度の拡大教科書選定の資料としています。

MNREADで測定できること

①臨界文字サイズ:読みづらくなり始める境界文字サイズ  (このサイズより大きくすると楽によめます)

②最大読書速度 :すらすら読めるときの読書速度 (1分あたりの文字数)  

③読書視力 :ぎりぎり読めるか読めないかの文字サイズ (ほぼ近見視力と一致します)