理療科とは
専攻科理療科「手技療法コース」の新設について
理療科には目的に合わせた学科・コースがあります
教室での授業
実技室での授業
よくある質問
理療科についてのお問い合わせ

理療科とは

 理療科とは、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格取得を目指す職業課程です。あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師はその頭文字をとって「あはき師」と呼ぶこともあります。
 あはき師になるためには、基礎的な医学の知識、専門的な東洋医学の知識、そして実技力を身につける必要があります。理療科では3年間の学校生活の中で、それらの知識や技術を身につけ、社会で活躍できる人材を育てています。
 また人生の途上で、見えない(全盲)・見えにくく(弱視・低視力・ロービジョン)なった方でも勉強いただけるよう、入学年齢の上限はありません。過去には60歳代で卒業し、社会で活躍されている方もいます。
 見えない・見えにくいからこそできることがある!理療科で新たな人生のスタートを切ってみませんか。

専攻科理療科「手技療法コース」の新設について

 これまで専攻科理療科は「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」の受験資格取得を目指すためにカリキュラムが構成されていました。

 ただ、「あん摩マッサージ指圧師」のみ取得したいという要望もあり、その場合は保健理療科を選択していただいています。

 しかし保健理療科は農業科や商業科などと同じ職業系の学科で、入学要件は中学卒業以上となっており、卒業時には「あん摩マッサージ指圧師」の受験資格と共に高校卒業資格を取得することができます。そのため既に高校を卒業されている方が保健理療科に入学された場合でも、約3割程度は一般教科(国語、数学、英語、体育など)を履修していただく必要がありました。

 専攻科理療科は、理療(あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう)について、より深く学ぶために設置された学科で、入学要件は高校卒業以上となっています。そのため新たな専攻科理療科手技療法コースでは、保健理療科で必要だった一般教科の履修は少なくなり、「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格取得のため、専門的な知識や技術を習得する時間を十分に確保し、基本から応用まで、より実践に即した知識や技術を身につけることができるようになりました。

 なお、令和5年度に入学を希望される場合、令和5年1月6日(金)までに「出願前の事前説明」を受けていただく必要がございます。入学願書出願期間とは異なりますので、ご注意ください。

 詳しくはお電話(0776-54-5280)またはお問い合わせフォームからお問い合わせください。

理療科には目的に合わせた学科・コースがあります

以下の表は、それぞれの学科・コースを比較したものです。さらに詳細な説明は学校案内等で御確認ください。

保健理療科専攻科理療科
入学要件中学校卒業者
視力・視野の条件あり
高等学校卒業者
視力・視野の条件あり
取得できる受験資格あん摩マッサージ指圧師【手技療法コース】新設
あん摩マッサージ指圧師


【鍼灸手技療法コース】
あん摩マッサージ指圧師
はり師・きゅう師
学習内容普通教科
(国語、数学など)
専門教科
(生理学、東洋医学など)
実技教科
(あん摩、マッサージなど)
専門教科
(生理学、東洋医学など)
実技教科
(あん摩、はりなど)
就学期間3年間3年間

皆さんからのお問い合わせお待ちしています。

学科・コース別授業内容の内訳

授業は大きく分けて次の3つに分類されます。
・普通教科 — 国語や数学、体育など(座学中心)
・専門教科 — 西洋医学や東洋医学に関すること(座学中心)
・実技教科 — マッサージやはり、きゅうなどの基礎実習、外来臨床実習など

普通専門実技
保健理療科314816
専攻科理療科【手技療法コース】56226
専攻科理療科【鍼灸手技療法コース】35634

教室での授業

教室では、基礎医学から専門的な東洋医学まで様々な学習をします。保健理療科では普通教科の授業もあります。
授業では点字はもちろん、拡大読書器やiPad、パソコン、音声で学習できるデイジー図書などを活用します。そのため、見えにくいけれども点字を読むことができない人も、勉強しやすい環境を整えています。
写真の生徒は、教科書を読んだりノートをとったりするために、iPadと拡大読書器を利用しています。

実技室での授業

実技の授業では、動きやすい医療用白衣やスクラブに着替えます。
保健理療科ではあん摩、マッサージ、指圧を、それらに加え専攻科理療科では鍼(はり)、灸(きゅう)の技術を学びます。
生徒同士や生徒と教員の練習から始まり、3年生になると外来の患者さんに有料(500円)で施術を行います。

よくある質問

【質問】
病気で視力が両目とも0.3まで低下してしまいました。メガネをかけてもこれ以上視力はよくなりません。入学することはできますか?
【答え】
最終的には眼科医の診断書が必要になりますが、メガネをかけた両目の視力がおよそ0.3であれば入学可能です。また見え方は、視力だけで判断できない場合もあり、見えにくさによっては入学対象となることもあります。詳しくはお電話などでご相談ください。


【質問】
視力は問題無いのですが、見える範囲が極端にせまく、生活に支障があります。入学することはできますか?
【答え】
最終的には眼科医の診断書が必要になりますが、生活に支障があるくらい見える範囲がせまい(視野障害)場合、入学可能です。詳しくはお電話などでご相談ください。


【質問】
30歳の時に病気で視力が低下してしまいました。入学に年齢制限があるか心配です。入学は可能ですか?
【答え】
可能です。保健理療科は中学校卒業以上、専攻科理療科は高等学校卒業以上の方であれば、何歳の方でも入学可能です。過去には60歳で卒業された方もいます。


【質問】
身体障害者手帳をもっていません。入学は可能ですか?
【答え】
入学要件に該当すれば可能です。また入学要件に該当すれば多くの場合、身体障害者手帳の取得が可能で、様々な福祉サービスを受けることができます。詳しくはお電話でお問い合わせください。


【質問】
保健理療科と専攻科理療科、どちらがよいかよく分かりません。
【答え】
上の表にも書いたとおり、入学要件と取得できる受験資格が違います。
また保健理療科は高等学校卒業の資格も同時に取得できるため、授業の3割程度は普通教科(国語、数学、理科、社会、英語、体育、芸術教科など)があります。逆に専攻科理療科はほぼ100%専門教科の授業となります。
高校や大学を卒業した方でも、ご自身の体調や学習内容などから、保健理療科を選択する方もいらっしゃいます。詳しくは、入学試験前の来校相談時にご相談ください。


【質問】
どのような病気の人が入学できるのですか?
【答え】
病気の種類で入学可能かどうかを判断することはありません。
ただ最近の傾向から、緑内障や網膜色素変性症、加齢黄斑変性の方の入学が増えてきています。


【質問】
学校の様子が具体的に分かりません。
【答え】
年に2回程度オープンキャンパスを開催し、模擬授業や実技体験などを行っています。
また入学や見え方に関するご相談、学校見学は随時受け付けています。詳しくはお電話でお問い合わせください。


【質問】
卒業後の就職先はどのようなところがありますか?
【答え】
高齢者介護施設や訪問マッサージ(ドライバーさんに運転してもらい、ご家庭を訪問しマッサージ施術を行います)、ヘルスキーパー(企業の福利厚生の一環として従業員に対してマッサージを行います)などがあります。
通勤範囲や見え方など、個々で事情が異なりますが、なるべく希望する職種につけるよう対応しています。


【質問】
学費はかかりますか?
【答え】
学費はかかりません。また就学奨励費という制度があり、給食費や交通費は全額補助を受けられます。寄宿舎に入舎する場合は、朝晩の舎食費や日常生活用品の購入補助もあります。保健理療科では、学用品の一部の補助を受けることもできます。
ただし、世帯収入によって補助の割合が変わります。詳しくは、入学前の来校相談時にお問い合わせください。


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